エンジニアはさまざまなスキルや適性が求められると言われます。プログラミングをはじめとした実践的・専門的なスキルはもちろんのこと、コミュニケーション能力、論理的思考力など、現場で活躍する上での適性も非常に重要です。そんなエンジニアの重要な適性のひとつとして柔軟性が挙げられます。
柔軟性とは簡単に言えば「状況に応じて適切な対応ができること」です。IT業界は変化が激しい業界のため、変化に対応できる思考力・行動力が欠かせません。
エンジニアにおける柔軟性には短期的・長期的の2つの視点があります。短期的とは実際に作業を行っている時に生じたトラブルや変化に対して柔軟に対応できるかということです。例えばプログラミングの途中になにか問題が生じた際にすぐに修正・対応ができるか。あるいはプロジェクトの進行がうまくいかなくなったときにうまく予定を変更しながら納期内に完了させることができるか。こちらはとくにマネジメント職などキャリアアップを目指す際に非常に重要になってくる部分だといえます。
長期的とはIT業界の変化に対応しつつ、自分のキャリアパスを必要に応じて変更しながら築いていけるか、です。例えば自分が思い描いていたキャリアパスがIT業界の変化によって通用しなくなる可能性も出てきます。そんなときに柔軟に対応できるか、例えば思い切って路線を変更する、あるいはこれまでのキャリアパスを微調整するために新しいスキルの習得を目指すなど。長期的な状況に対する柔軟性の有無がエンジニアのキャリアに大きな影響を及ぼすことも多いのです。
専門的なスキルを頭に詰め込むだけでなく、こうしたフレキシブルに対応できる柔軟性もぜひとも身につけていききましょう。